ゾンビとダンスを

近頃、仕事仕事で貧乏暇なし!

ゾンビの方が楽だろうな、なんて

座席に座れなかった恨みをパワーに変えてこの群像に紛れる日々。吊革につかまりゆらゆら揺れるゾンビたち。ふふふ、なんつて、ふふ。

この夏のちょっとしたできごとをお話したいと思います。

このご時世、コロナ禍前に予定されていた友人の結婚式が延期になり、いつやるか分からない演し物の練習を続けていた。

意外と真面目な一同、こんなこともないと、きっちり自宅に閉じこもって屍のようになっているのだから。

動画だけでも撮ろうと意地になっていたのだ。まるで水を得た魚だ。

自粛初期にはzoomで、野球拳、のど自慢、大喜利、パンスト被って飲み会など、散々やったけど、もう辟易としていた。

バカバカしいをやり散らかしたのだ。

みなさんもやってたでしょう?

いつもなら人の結婚式なんて、1ミリも祝う気などない私たちにも練習は活力になっていた。

ほとんどはふざけて転げまわっているだけなのだが。

2020年の私は唯一の30代後半で、他のメンバーはまぁ言っても一個二個上。

悪友5人でこつこつダンスの練習。(ウケる)

私が途中、クラブハウスにのめり込んでゾンビに夢中になり出してからは「何をしていいか分からない」「こっちがゾンビになりそう!」など恨み節を聞いた。

コロナ禍2年目を迎え、今年近親者でとり行うとの連絡に武者震い。

ついに録画をした。

皆で、嗚呼これで生活にハリが無くなった!と肩を落とす。すると趣味でBTSを踊ろう♪と誰かが言い出したので私はおりた。

有名な振り付け部分を私がやると、志村けんの「いっちょめいっちょめ」のやつになっちゃうからだ。

そして私にとって今年は特別な年。

この20年くらいは、毎年1回は必ず1個上の親友に私自身の年齢を確認するほど自覚していない。

自覚する気もなかったのだ。

自分の足で、意志で歩んできた20年。

胸を張っていい2回目の成人式だ。

かと言って、何をするでもなくいつもの変わらぬタコパをしたくらいで。

でも下手をすると20歳の時より嬉しい年。

唯一変化したのは頭。

JK時代以来、頭皮がズルムケてしまうくらい何度もブリーチをして、とにかく見た目であらがってみた。

もう禿げそうだ!

くすみかかったモード感溢れるグレージュ(もうなんだか分からない)大人色になるはずが、ブリーチをしすぎてグレージュなんて程遠くなってしまった。

よく言えばミルクティー、悪くいえばくすんだブロンド。

はっ!!

なんて言った??

あらがっているのだ。私は。

わかりやすいやつです。

染めた翌日、新しい私。

オールナイトイベントの朝帰りみたいな照れをたずさえて出社し、上司に言い訳をし、帰りに電車待ちをしていると刺さる。

視線が刺さる。

多様性とか、人が主張しやすい社会になってきたはずなのに、なんとポインテッドトゥから、つむじの先の金髪アホ毛まで舐めるようにみられる。

イヤホンのボリュームを上げて、久々にNiziUを聴いてみた。

あ、そういえば、撮ったやつどうなったんだ?!催促しなきゃ。

そらよ!と、雑に投げられたファイルを開き、題名を見て凍る。

.*・゚ .゚・*.「SiziU」.*・゚ .゚・*.

Nothing♪で突き飛ばされて画面から消えた私。(ウケる)

やれてるつもりが、アレンジ担当の1人はノリノリで上手く、他の3人はカマトト、気持ち悪い照れ踊り。最悪。

突き飛ばされた私がヨロヨロ戻ってゾンビみたいだった。

1回限りのNiziUならぬ「SiziU」でした。

おっと、ここで業務連絡です。

毎月29日はゾンビの日として、クラブハウス内で集まって何かしようということになりました。

これまでより、活動するぞう!集まるぞう!という感じで。

前回の対策室では、少人数ながら面白いキーワードが飛び交いました。

その数日前に、サメジマ室長と幻のゾンビとあまり関係の無いラジオ番組をやったのですが、めちゃくちゃ楽しかったです。

以上!!

Miku

Written by 

殿堂入りとなったゾンビ対策品を発見した。 人生のサバイバルを生き抜き、ポジティブなメンタルを持ち合わせる。 常識にとらわれず、新たな視点で終末世界さえも楽しもうとするが、間違いなく最初の方で死ぬキャラだと自負している。 対策室では、ダイアリー記述で世界の移り変わりなどを独自の感性でルポする。