教会に逃げるんだよ!

管理人のNicoです。
私は仕事柄海外に行く機会が多く、唯一の趣味と言えるのが遺跡や海外の宗教建築を見るのが楽しみです。
国が違えば文化が違うとは良く言ったもので、建築物の構造一つとっても国柄の様なものが現れており、見ていてとても面白いです。

以前ドイツのロイトリンゲンという地域に行くことがありました。
リヒテンシュタイン城というお城がある都市です。
街自体は割と静かな場所なのになぜか至るところに
「何かいちいち本気出してきてね?!」
というガチ感が見て取れます。

例えて言うなら、私のような見ず知らずの東洋人に笑顔で微笑みかける清掃員のおじさんがやけに屈強だったり、お花屋さんにいるお姉さんが何故か腰に大型のナイフを下げていたり。(笑顔は素敵)
街の何でもない雑貨屋さんが何故か身長よりも高い外壁に囲まれていたり。
その時は単純に「治安」とか「文化」的なものだろうとしか思ってなかったのですが、現地で出来た友人に、こんな質問をしたことがあります。
N「やっぱお城とか色々あるから街中が頑丈な作りしてるの?」
友「いや、単純に昔からこうなんだよ」
N「なるほど。これだけ街中がしっかりしてると何かあったときは皆安心だね。」
友「いや、そうとも言えないんだよ。最近はドイツも危ないしね。」
N「へー。じゃあ何かあった時は皆どうしてるの?」
その質問に彼にから返ってきた答えは

「教会に逃げるんだよ!」


……
………

なんていうパワーワード。

我々日本人の感覚からするとゾンビが襲ってきた際に神社やお寺に逃げるなんて考えつきません。
彼らヨーロッパ人にとって教会は信仰の対象に加え、何かあったら逃げ込む場所でもあるそうです。
確かに重厚な扉を見ていると、こんなのお年寄りが開けられんのかって思うほどです。
そして(見ようによっては)教会の至るところに装飾として鉄製のスパイクが並び、場所によっては天使が剣などを持っています。
現地の人達がゾンビ対策を考えてるかどうかはわかりませんが、改めて考えると「教会に逃げるんだよ!」という言葉に妙な説得力を感じたのでした。

ちなみに教会の中にはとても立派なパイプオルガンがあり、触ってもいいかと尋ねると

触ったら殺されるよ

と言われました。
それ以上深くは聞きませんでしたが、教会にいれば安心ということでもどうやらなさそうでした。

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ゾンビ対策室サイト管理人。 ゾンビ映画に限らず、ディザスター映画やサバイバル系の映画も好き。趣味は海外の遺跡巡り。